スポンサーサイト

 --,-- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

吸入

 24,2016 12:00
前記事で紹介した少女フレーヴィア(→✿✿✿)が風邪をひきました。


・・・風邪を引いたのなら、すべきことはひとつしかない。・・・
 マレットさん(フレーヴィアの家、バックショー荘のお手伝いさん)が大好きなもうひとつの民間療法は、ユーカリの木。無理やりドガー(同庭師)に温室のなかで育てさせ、バックショー荘のあちこちにせっせと枝を隠して、風邪やインフルエンザにならないためのお守りにしている。
「ユーカリの葉を廊下に置いときゃ、インフルエンザも風邪も寄りつきゃしないよ」得意になって、勝ち誇ったように言っていたものだ。そして、そのとおりだった。つやつやした濃い緑の葉を、彼女が家じゅうの思いもよらない場所に隠すようになってから、あたしたちの誰も鼻風邪ひとつ引いていない。
 いままでは。明らかに何かが効かなくなったんだ。
 ・・・
 そこそこうれしくなって鼻歌を歌いながら、水を八オンス量ってビーカーに入れ、アルコールランプに載せて熱した。それとは別に、ちぎったユーカリの葉を栓をしたフラスコのなかでゆで、麦藁色のユーカリオイルの滴が蒸留コイルの端にたまるのを見守った。
 ・・・
 フラスコの栓を抜き、ユーカリウォーターを葉っぱごと黄色いスープの残りにあけた。そしてジャンパーを脱ぎ、吸入フードがわりに頭にかけて、カンフル剤のような鶏とユーカリの湯気を吸った。するとどこか頭のなかのねばねばした空洞のなかで、鼻腔が両手を上げて降参するのが感じられるような気がした。早くもいくらか気分がよくなってきた。     (292~293p)


このあと、ドガーがフレーヴィアの実験室にやってきます。フレーヴィアが紅茶を淹れてくれますが、もちろん、カップとソーサーではなくビーカーです。(マグカップの代りにはなるけど、熱くて直には持てないわ。)

s-IMG_1970.jpg
これは9月の写真。さすがにもうツユクサは咲いてない。
スポンサーサイト

Comment - 0

Latest Posts - 0

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。