赤いサルビア(→
☆)とはまた別の、コモン・セージとかガーデン・セージと呼ばれる Salvia officinalis のことだと思います。
私用の推理小説×植物の覚書。
以下、『コッツウォルド毒殺事件』アン・グレンジャー著 清水久美訳(福武書店 1994) p87より引用です。
「歯の具合はどう?」料理女に訊く。
「親知らずを抜かれましてね、ほうら!」ルシア
(注:どうやらイタリア出身の料理女のようです)はあんぐりと口を開いて、暗い穴を指差した。「ずきずきするんですよ」
「アスピリンで洗浄したら?」メレディスは苦悩を訴える口から目をそむけた。「消毒用のマウスウォッシュならあるけど」
ルシアは笑いとばした。「薬屋のマウスウォッシュなんていりませんよ。わたしは自分で作るんです……これでね!」ルシアは食器棚に上半身を突っ込み、奥から束にしたセージの葉を取りだした。
「痛みにきくの?」メレディスは好奇心をひかれた。
「もちろん、これが一番ですよ!」ルシアはセージをメレディスの鼻元で振った。「それに、歯も真っ白になるんだから。わたしは薬のことならなんでも知っているんです。薬屋なんていりませんよ。イタリアのカンパニア地方の村にはとっても賢い老婆がいましてね。どんな薬でも作るし、なんでも治してしまうんです。地元で育つ草ならなんでも利用してね」ルシアはセージを下に置いた。
セージの葉っぱ肝心の小説の内容は、、、
いまいちだった。。。いちおう”ミッチェル&マクビー シリーズ”と表紙に書かれてはいるし、本国では続きも出版されていたようですが、和訳はされなかったみたいです。
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