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本物

 22,2014 12:22
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ぎりぎりで国宝展を観られました。
土偶とか金印とか資料集に載っている国のお宝の一部を、日本人と信仰というテーマで集めて大公開しているのだと思ってミーハーな気分で、どんなにぴかーっと光り輝いて感じられるのだろうか!と思い楽しみに観に行きました。

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福井は雪だっていうのにまだ落葉していないイチョウやモミジ 日本海側と太平洋側の違い

ところがところが、本物って、「本物です。。。!」なんて饒舌な顔をしていないのですね。
私の思惑をさらっと裏切り、想像をかるく飛び越え、語彙力がない私には素晴らしいとしか言えない、寡黙だけど圧倒的な存在感。
どれもがとてつもない緊張感と技巧と精神力と美意識と(権力と)をそそぎこんで作られていて驚きました。

近くにいた人が「なんて精緻なの」と感嘆していましたが、まさにその言葉のとおりだと思いました。
あ、ここちょっと手抜いた?なんていう集中力を欠いたところがありません。
・すんごく長い巻物になっているお経の文字(字が乱れません)、
・千何百年を経てもなお輝く金の舎利容器(てっぺんの装飾が来場者による振動のためか、こまかく震えていた。ひとつひとつの部品が震えられるほど細かいのでしょうか)、
・仏様の絵(孔雀の上に座る孔雀明王の絵の、孔雀の脚の細さとふんばり具合にニヤリ)、
・ふっくらとしてなめらかな鏡のような刃と、それを包む鞘の装飾兼実用(たぶん)の紐(これがまた金糸入りでふっくらと織られていて素敵なの!)、
・天目茶碗(キャメルと黒の色合い、かたち、なにもかもが素敵なの!)、
・土偶(造形美というの?いろいろ落としたりくっつけたりしているのにこれは女性だ、とかこれくらいの年代かな?とかこんなこと考えていそうだとか想像できちゃうのが面白い)など、
確かに混雑していて絵巻物(じっくり見たかったよ~)はよく見られなかったけれど、いい経験ができました。
(もちろん、私にはピンとこなかった国宝、というものもありました。)


“私は○○(ここには職名が入ります)です・・・!!!”
とヘンにアピールしている人よりも、淡々、粛々、飄々としている人の方が“本物”だった、ということがあります。
私が、この人は、本物の○○だなぁ~!と信頼を置く人は、”ふつう”の人です。
人々の中に溶け込みます。
今読んでいる斉須政雄さんの『調理場という戦場』には、透明人間のようだと表現してありました。(たぶん一緒だと思うのよ)

ただ、いかにも“○○です!”と存在をアピールしているものより、存在していることが分かりにくいので、こちらの見る目が必要です。
フェイクで楽しめる物もあるけど、私は本物がいいです。
本物を見分けられる目と勘を養い、私自身も本物に近づきたいと思いました。
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