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変容と時期

 21,2014 11:46
時折読み返す本はありますか?
私の習慣に“読書”(ほぼミステリーですけどね)が戻ってきました。
図書館で借りた本をすべて読み終わって、でもまだ何か読みたい気分だったので、久しぶりに自分の本棚から梨木香歩さんの『からくりからくさ』を選びました。

何度も読み返しているけど心に残るところはそのとき、そのときで変わります。
以前は登場人物の一人、神崎さんが旅をする東アナトリアの空気やキリム、
紀久が私と同じく蛾が大嫌いだっていうことや(中学生の時、夏の高速道路のSAのトイレで非常に大きな蛾がいてみた瞬間から目はくぎ付け、足がすくんで動けなくなったことがありました。あまりにおそろしくて生きた心地がしなかった!)、
日本の各地で名もなく知られないうちに衰退しなくなっていく織物、
世界の織物や日本の着物の柄が印象的でした。
今回は物語の山場で紀久が書いた手紙でした。

(いろいろあって自暴自棄になった紀久が山の中で、この世で最も恐ろしい蛾(しかし紀久が織る織物の材料はヤママユガの繭から作られる絹です)の羽化する場面を見て)
”生き物のすることは、変容すること、それしかないのです。
それしか許されず、おそらくまっすぐにそれを望むしか、他に、道はないのです。だって、生まれたときから、すべてこの変容に向けて体内の全てがプログラミングされているのだもの。
・・・・・
幼虫の姿ではもう生きていけない。追い詰められて、切羽詰って、もう後には変容することしか残されていない。 ・・・・・“

というフレーズが心に残って。
そしたら、同じ場所にいること、同じことをすること、変わったつもりで変わっていないこと、変わらないでいることにしばられているんじゃないか?という気がしました。

IMG_0744.jpg

社会人になってからというもの、○○があったとき私は□□をしていた、という形でしかなかなか思い出せないのですけど(なんちゅう記憶力!)、今年は冬季オリンピックがあったので真央ちゃんの演技を見ながら、そういえば4年前は、、、といろんなことを思い出していました。

私の4年前、2010年2月はまだ会社勤めをしていました。
そしてその年の春に退職し、初夏にロンドンへ旅立ったのでした。
私の人生(大袈裟な響きですね)の方向性を替えた最大のイベントのうちのひとつですが、ずっと行きたいと思っていたわけではなく、渡英するほぼ1年前に突然決めたことでした。
仕事を辞め環境を“変えた”のは2010年だったけど、“変える”って決めたのは2009年。でもほんとに“変えよう”と思っていたこと、なにか“変えないと”と思いつめるように考え出したのはもっと前でした。
“変わる”“変える”には助走がいります。
なんとなく変わるといいなあ、ではなく自分の意志の。

そんなことを考えていたときに誰かが話しの途中で「なかなか人は変わりませんね」と言いました。
はっとして上の空で「そうですね」とかなんとか答えました。

ときどき引き出しから取り出しては見つめてみるように、ときどき思い出しながら“変わる”ことを考えていたとき、“I know you can change.” とミス・ブラックバーンが蓮子さんに言っていました。(この日→4/26

RIMG0516.jpg
写真に写った自分の手を見て、足(足首から先ですよ)と同じく長細くて薄いなぁ~!としみじみ思った!
あと、ハンドクリームをちゃんと塗って、保湿した方がいいですね。。。


自分が使う絹糸を作るのは、この世で一番嫌いな蛾の仲間のヤママユガ。
紀久の抱えていた矛盾を解いたのは、矛盾の元のヤママユでした。
当然知識として知っているし、ただヤママユの変態=変容の瞬間を見ただけでは、おそらく自身の矛盾は解けなかったでしょう。
紀久がいろいろなことを経験し考え行動したそのときだから、そのタイミングだったからからではないかな。
数か月前の状況だったら断ろうと思ってたけど、いまなら受けられるからと、違う土地へ旅立つ方も、このタイミングだったから行けるって話していました。
渡英前に家族から、なんで今なの、行くならもっと早く行けばよかったのに、と言われました。
‐ だって、それは、こういうタイミングやったの。
 (そもそも思いついたのが1年前なのに、それ以上早く行けるわけないじゃない~)
語学学校で知り合った大学生に、もっと早く来ればよかったと思うか聞かれました。
‐ 思わない。だっていまだから考えられたり感じられたりすることがあるから。(むしろ若い時より多いわよ?)

転石苔むさず。
流れなくなった水は淀み、ボウフラがわきます。
もっと風通しをよく、もっと自由になりたいので、また、少し“変えよう” “変わろう”という意欲が出てきました。
そういうタイミングなのかな。
意志もいるけど、周りのひとやこと、環境、思いなどすべてが”触媒”です。
もっとしっかり歩き出す、いい加減、頃合いだと思いました。
分かっちゃいるけど、お尻が重いのよ~

RIMG0259_201405211136138fc.jpg
『からくりからくさ』の中で、食用にされていたカラスノエンドウ
私はシビビと呼んだ方がなじみがあります
毎回涙が出てくるのは、紀久に織り方を教えたおばあちゃんのくだり


ゆっくりまとめていたらオリンピックどころかワールドカップの時期になっちゃった!
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