“におい”をかぎに

 23,2014 12:09
去年の秋、ハーモニーホールにコンサートを聴きに行きました。
パーヴォ・ヤルヴィさん(エストニア出身)指揮、パリ管弦楽団です。
パリ管はおととしフランスへ旅行に行ったときにもパリで聴きました。ヤルヴィさんは2011年からパリ管の音楽監督だそうです。私たちが行ったコンサートでは、本当の指揮者(誰だったのか覚えていません)がでられなくなったということで代役の(比較的)若い(と思われる)方で、とても若さが伝わってくる演奏だったと記憶しています。

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時々、演奏者によるのか自分の好みによるのか分かりませんが、1曲目の演奏が始まるとステージからきらきらとしたものが飛び出してくるような感じがする時があります。
このときも金色のキラキラがぶわーっと飛んできて、「わぁ!!!」となりました。
1曲目は明るい方へ喜びにあふれて行進する、でもつい駆け出しちゃうという感じのカレリア組曲で盛り上がります。(ふかわりょうさんはラジオで、10代の女の子が自転車を全速力でこいでいるのを想像する、というようなことをおっしゃっていました。)
2曲目、ピアニストの方は写真よりもふくよかになっていました。。。なんとなく髪の毛までもさびしくなっているような気もしました。。。(もちろんリストのピアノ協奏曲も素敵でしたが、アンコールのノクターンもうっとり。)
メインの曲がサン=サーンスの交響曲第3番オルガン付だったので、パイプオルガンの音が聴けるのをとーっても期待していました。
クライマックスに向けてオルガンが加わります。曲の最後、それぞれの楽器のそれぞれの音の粒が私の細胞にぶつかってくる感じというか、音のシャワー(強め)を浴びているようで、ホール全体に、聴きに来ている人全部に音が染みるのを待って演奏を終えた感じでとてもよかったです。
もうこれ以上息を吸えないけど吸う息で音楽のキラキラを残さず吸い込みたい気分。
もちろん万雷の拍手!
ずーーっと拍手が鳴りやまず何度もアンコールをしてもらって、大満足!でした。

行くまではぶーぶー文句を言っていたのに(あんまりかしこまったのは嫌い!とか言ってさ)、聴いたことある曲やパイプオルガンでどんどん盛り上がって、最後はスタンディングオベーションまでしてやんややんやの拍手を送っていた母には驚かされました。(面白かった)

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音楽が好きだっていうのはあるけど、なんでこんなに楽しいのだろうと考えていたら、私は演奏者や指揮者の方からその人たちが住み活動している国の文化のにおいをかぐのが好きなんだと分かりました。
顔や表情、衣装、しぐさ、体型など見た目しか分かりませんが、そこからでもどんな人でどんな生活をしているかというのをなんとなく想像できます。
ある年配の女性のヴァイオリニストの一人は、黒のポインテッド・トゥのハイヒールを履いていてかっこよかったと母が言っていました。
ラウンドでなくポインテッドを選ぶのにも個性が表れています。
やせ形で手や脚は筋張っているかもしれない、もちろん姿勢よく、履きなれたハイヒールでパリの街を闊歩しているかもしれない、あのハイヒールは彼女をどのようなところへ連れて行くのだろうか、それとも普段履きはせずに衣装用の黒パンプスなのかな、とか想像は尽きません。
ビール腹のおじさんだったら本番前にも飲んでるんだろうかとか、気難しそうな人がいるな~とか。楽しそうに喋ってるな~とか、出番がなくてヒマそう、、、とか。
どこからかいいにおいが流れてきて、その発信源はなんだろうか?とくんくんかぎながら自分の記憶と一致するものをひっぱってくる作業が似てるかも。

その夜は、パリの風景や食べ物、旅行中のいろいろを思い出してさらに楽しめました。
どこの国のオーケストラでも、行ったことがあってもなくても楽しめます。
なので、国内のオーケストラだとそういう楽しみが減ってしまうんですよねー
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